App StoreはAppleにとって極めて重要な事業となっており、同社の収益の26%はサービスから得られています。多くの人が毎日アプリをダウンロードしていますが、興味深いことに、アプリ市場には新たな傾向が見られるようです。最近の調査によると、米国のApp Storeからのアプリダウンロード数は減少しています。しかし、これは開発者がアプリから得る収益が減少していることを意味するものではありません。
米国のApp Storeのダウンロード数が減少
調査会社AppfiguresがTechCrunch経由で公開した調査によると、一部の開発者のアプリが米国App Storeでダウンロード数が減少していることが明らかになりました。App Storeの各カテゴリーにおける上位25アプリのダウンロード数と収益を追跡するモバイルマーケットインデックスによると、8月31日までのダウンロード数は2022年の同時期と比較して9%減少しました。
ちょうど1年前、モバイルダウンロード指数は91.87ポイントに達しましたが、今年は83.59ポイントまで低下しました。Appfiguresによると、昨年の数値は2018年の数値を既に下回っていましたが、それほど大きな差ではありませんでした。今回は、その差がより顕著でした。
昨年のホリデーシーズンには、インデックスは95ポイントを超えました。これは、12月頃にクリスマスプレゼントとしてApple製品を購入する人が増えるため、当然の結果と言えるでしょう。しかし、その後ダウンロード数は急落し、2023年4月には64.50ポイントまで落ち込みました。夏にはダウンロード数は通常のレベルに戻りました。
調査会社によると、App Storeのダウンロード数の減少は、ニュース、ゲーム、エンターテインメント系アプリへの関心の低下と市場飽和に大きく関係しているという。しかし、生産性向上アプリなど一部のカテゴリーは好調で、過去1年間で約70%の成長を記録した。
App Storeのダウンロード数は減少しているにもかかわらず、開発者はアプリから実際に収益を上げているようです。Appfiguresの報告によると、収益指数は2018年から363.13ポイントから458.3ポイントに上昇しています。「収益化に注力する開発者が増えているため、収益の伸びはダウンロード数の減速をはるかに上回っています」と同社は説明しています。
言い換えれば、人々がダウンロードするアプリは減っているものの、すでに持っているアプリ内での支出は増加しているということです。
Appleは、2023年度第3四半期のサービス売上高が210億ドルを超えたと報告しました。このカテゴリにはApple独自のサービスも含まれますが、その大部分はApp Storeからのものです。また、同社は先月、有料会員数が10億人を突破しました。
新しい iPhone の発売とホリデー シーズンが間もなく到来するため、開発者は再び新規ユーザーを引き付け、アプリのダウンロード数を増やすチャンスを得ることになります。
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